1テサロニケ 3章
「私たちの神の御前にあって、あなたがたのことで喜んでいる私たちのこのすべての喜びのために、神にどんな感謝をささげたらよいでしょう。」
(1テサロニケ 3:9)
2章後半部の続きです。使徒の働き16章から17章にかけて記されているように、パウロは、第二次伝道旅行のとき、ピリピで福音を語り、そこに教会ができました。しかし、占いの霊に憑かれた女からその霊を追い出したことで、女の雇い主に恨まれ、捕えられました。釈放されてから、テサロニケに来て、三つの安息日にわたって福音を伝え、何人かの信者が起こされ、そこに教会ができました。しかし、ねたみに駆られたユダヤ人の激しい反対があって、町を出、ベレヤで福音を語り、アテネに移りました。しかし、テサロニケのことが気になり、居ても立ってもおれなくなりました。パウロは、テサロニケ教会の人々を深く愛していたのです。それでテモテを遣わして苦難の中にあったテサロニケの教会の人々を励ましました。テモテが帰ってきて、テサロニケの教会が信仰を堅く守り、多くの苦難に耐え忍んで、しっかりと立っていることを伝えたとき、パウロは非常な喜びに満たされました。主の民は苦難を受けると語り、「あなたがたが主にあって堅く立っていてくれるなら、私たちは今、生きがいがあります。」と書き送りました。自分自身もはげしい戦いの中にある人は、愛する者がしっかりと立っているのを見るとき、非常な喜びに満たされます。「私も、兄弟姉妹とのこういう愛の交わりの中で、信仰の戦いを戦い抜く者でありたい。主よ。助け、導いてください。」と祈りました。
唄野 隆 |