聖書一日一章メッセージ集



コロサイ書 4章

「外部の人に対して賢明にふるまい、機会を十分に生かして用いなさい。」

                      (コロサイ 4:5)

 パウロは、前の章で、クリスチャンの生き方を示し、個人としてのきよい生活を求めるだけでなく、クリスチャンの交わりを育て、教会を建て上げるように勧めました。そして、彼らの最も身近な交わり、夫婦、親子、主人と奴隷との間でも、互いに仕えあうことを語りました。それを引継ぎ、この章では、主人に、奴隷に対して正義と公平を示すように勧め、続けて、祈りを命じましたが、彼の話の流れからすると、お互いのために祈ることを勧めたのでしょう。そして、さらに、パウロたちのためにも門が開かれ、キリストの奥義を語ることができるよう、しかも正しく語れるように祈って欲しいと求めました。自分たちのための内向きの祈りではなく、積極的に、福音が広められ、教会が建て上げられるための祈りを求めたのです。そこから、彼らに対しても、自分自身のことではなく、外の人にどう関わるかに重点を置いた勧めを語り続けます。「外部の人に対して賢明にふるまい、機会を十分に生かして用いなさい。あなたがたのことばがいつも親切で、塩味のきいたものであるようにしなさい。」私も、「自分自身のことばりでなく、兄弟姉妹、また外部の人を大事に思い、主のお導きを求めつつ、積極的に関わることにつとめます。」と祈りました。後半部でパウロの周りにいた人々の消息が語られますが、彼らの間に深い霊的交わりがあったことが印象的です。私たちもこういう交わりの中で生かさていることを具体的に確認していこうと思います。

唄野 隆




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