コロサイ書 3章 「もしあなたがたがキリストとともによみがえらされたのなら、上にあるものを求めなさい。」 (コロサイ 3:1) パウロは、この章で、キリストの贖いを受け、キリストにある新しいいのちに生かされたクリスチャンはどのように生きるのかを語ります。彼はまず、“クリスチャンは罪に死にキリストにある新しいいのちに生きる者とされた、地上に生きていても真のいのちはキリストとともに天上に隠されていて、やがてキリストとともに栄光のうちに現われる”とクリスチャンがどういう者であるかを語ります。この確認がその生き方を導く土台になる、このことをしっかりと受け止めよ、と迫られるのを覚えました。そのうえで、パウロは、地上のからだに属する汚れたものを除き去ることを命じます。不品行、汚れ、情欲などの肉欲、怒り、悪意などの内的な悪、そしりや偽りのことばなど口から出る悪、そこから導かれるさまざまな悪い行いを捨て去れ、と命じます。そして、キリストにある新しい人として身につけるべきものを追い求めるように勧めます。同情、慈愛、謙遜、柔和、寛容などです。そしてお互いの間での赦しあい、さらに愛。それにはキリストにある平安、溢れる感謝が基礎になります。そして、キリストのことばを豊に宿らせ、互いに教えあい、共に主を賛美する交わりを育てます。クリスチャンは、個人的にきよめられるだけでなく、兄弟姉妹が一つとなる交わりを育てるように召されているのです。キリスト共同体、教会を建て上げるのが主のみこころなのです。そして、その姿勢が、夫婦、親子、主人と奴隷の間でも育てるように、勧められます。
唄野 隆 |