コロサイ書 2章
「心に励ましを受け、愛によって結び合わされ、理解をもって豊かな全き確信に達し、神の奥義であるキリストを真に知る・・・。」
(コロサイ 2:2)
パウロは、ここで、前章の終わりに「すべての人をキリストにある成人として立たせるために」奮闘していることを語ったのを引継ぎ、「それは、この人たちが心に励ましを受け、愛によって結び合わされ、理解をもって豊かな全き確信に達し、神の奥義であるキリストを真に知るようになるためです。」と言います。福音を聞く者が、福音を聞いて心から感動し、お互いの間に愛の交わりを生み出し、福音の全体を正しく理解して確信し、キリストを本当に深く知るようになっていくことが大事なのだ、と示されます。まず、御子キリストを知る知恵と知識が基礎です。ですから、パウロは、むなしいだましごとの哲学、人の言い伝えによる、この世に属する幼稚な教えにだまされるな、と警告します。そして“キリストのうちに、知恵と知識の宝がすべて隠されており、神の満ち満ちた性質が形をとって宿っている、キリストを信じるということは人手によらない内的な割礼を受けたこと、信仰によってキリストと霊的に内から一つにされるのだ、それはキリストの贖いを受けて罪が赦され、復活のキリストのいのち生かされることだ”と語り、“そのような恵みを受けたのだから、救いを得るために何か善いことをしないといけないとか、信じたのならこんなことをしなければならないなどと考える必要はない、ただキリストを信ぜよ”と言います。御子キリストを示された恵みに感謝し、人の教えに目をむけず、ただイエスさまを深く知ることにつとめよう、と思います。
唄野 隆 |