聖書一日一章メッセージ集



ピリピ書 1章

「生きるにしても、死ぬにしても、私の身によって、キリストのすばらしさが現わされることを求める私の切なる願いと望みに・・・。」

                      (ピリピ 1:20)

 ピリピの教会はパウロのヨーロッパ伝道の最初に出来た教会で、パウロはこの教会を特に深い愛を覚えていたようです。いつもピリピの教会を覚え祈っているが、そのたびに感謝と喜びを覚えいつもいっしょという思いをもっている、と言っています。ピリピの教会とは、地理的には離れていても、霊的には常に共にいるという一体感を感じていたのです。こういう交わりをもてる先輩や友人が与えられることは、何にもまさる幸いです。それは「福音を広めることにあづかっている」ところでこそ経験できる祝福です。パウロは、善意からでも、悪意からでも、宣教の業が進み、イエスさまの御名が広められるなら、それは何よりの喜びだ、と言いました。彼は、自分を忘れ、イエスさまを第一に考える人でした。そういう人が、同じようにイエスさまを愛しイエスさま第一で歩んでいる人を知るとき、その人と、いつもいっしょと感じる愛と信頼を持つようになります。こんな交わりを私たちも与えられ、育てられたいものです。それには、まず、主を愛すること、主を知ること、そこから、主の素晴らしさが現わされることを願う者とされ、交わりに導かれるのです。パウロは、このように、まずピリピの教会に、深い愛を言い表しましたが、続けて「キリストの福音にふさわしく生活しなさい。」と薦めました。福音にふさわしい生活とは、霊においても信仰においても一つとなって、主のために奮闘する歩みです。私たちもそういう歩みに導いてください、と祈りました。

唄野 隆




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