聖書一日一章メッセージ集


エペソ書 5章

「ですから、愛されている子どもらしく、神にならう者となりない。」

                       (エペソ 6:1)

 教会の一致を守り育てる歩みを勧めたパウロは、4章の最後の箇所で、互いに赦しあうことを勧めましたが、5章では、さらに積極的に、愛しあうことを勧めます。ひとを愛する愛は、自分が神に愛されていることを知りキリストのご愛を感じるところから生まれるのです。そして主を愛するようになります。主を愛するとき、主はきよい神ですから、きよく生きることを願います。不品行やむさぼり等の汚れに安住することはできません。愛は愛する者のことに夢中にならせますが、神の愛を知りイエスさまに夢中になるのは御霊に満たされるときです。御霊に満たされる人は、同じように主を仰ぐ者と、「詩と賛美と霊の歌とをもって、互いに語り、主に向かって、心から歌い、また賛美」します。この交わりはクリスチャンお互いの交わりの中で育ち始めますが、その成長のためには忍耐深い訓練が必要です。同信の夫婦の交わりは最も深いレベルでの訓練の場となります。ですからパウロは、“互いに語りともに主を仰ぐ”交わりを語るとき、当然のように、夫婦の交わりに進んだのです。それは「キリストを恐れ尊んで、互いに従う」交わりです。自分が上に立つのでなく相手を立てる歩みです。妻はキリストに従うように夫に従い、夫はキリストが教会を愛してご自分のいのちを捨てられたように妻を愛するのです。このように夫婦の交わりについて語りながら、パウロは、それはキリストと教会との交わりのことなのだ、と言います。夫婦の交わりからキリストとの交わりに導くのです。私たちも、そういう夫婦の交わりを求めます。

唄野 隆



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