聖書一日一章メッセージ集


エペソ書 4章

「召されたあなたがたは、その召しにふさわしく歩みなさい。」

                       (エペソ 4:1)

 “ユダヤ人も異邦人もイエスさまによる救いを受け、一つとされ、神の家族、キリストのからだとなった、すなわち神の教会に入れられた”と語ったパウロは、4章に入って、教会に入れられた者はどういう歩みをするのかを語ります。まず「召されたあなたがたは、その召しにふさわしく歩みなさい。」とクリスチャンとしての歩みの原点が神の召しにあることを示し、「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに忍びあい、平和のきずなで結ばれて、御霊の一致を熱心に保ちなさい。」と勧めます。一致の勧めです。一致を生み出せというのでなく、すでに御霊の一致が与えられている、その一致を守れ、という勧めです。御霊も、キリストも、神もおひとり、信仰もバプテスマも望みも一つなのです。教会には、使徒、預言者、伝道者、牧師、教師、といろいろな務めを与えられた人々がいますが、それは、すべての聖徒たちを整え、それぞれの奉仕を通して、ただ一つのキリストのからだを建て上げさせるためなのです。パウロは、そのことについて、「それは、私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全に大人になって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。」と言いました。子どもは大人の世話になりながら自分のことしか考えませんが、大人は、ひとの助けを当てにせず、自立して、しかも周りの人のことに心を配ります。真実を語り、自分の仕事をし、人々を助けよ、というパウロの勧めの基本は、おとなの信徒となって教会を立て上げよ、ということにあるのです。

唄野 隆



top

© 2004-2013 Sakaiohama Christ Church All rights reserved