聖書一日一章メッセージ集



エペソ書 1章

「私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。」

                       (エペソ 1:3)

 この手紙は、パウロがローマで捕えられ、判決を待っている時期に、エペソ周辺の異邦人諸教会に宛てて書かれたもののようです。パウロは、異邦人の使徒として召されたことを自覚し、牢の中からも、彼らに福音を伝えようと努力したのです。彼は、“主が、私たちを世のはじめから選び、イエス・キリストによって御自分の子と定め、私たちの罪の贖い、みこころの奥義を知らせ、御子の下にすべてのものを集め、御國を受け継ぐ者とし、約束の聖霊によって証印を押された”と語ります。彼は、“主がすべてを計画し、イエス・キリストによってすべての恵みを備え、実現し、聖霊によってそれを確かなものとされる、すべては主による、ただ主の栄光をほめたたえるためだ”と言うのです。彼は、3節から14節の間に、主の一方的な恵みの御業をひとつずつ語り、語り終えるたびに、それは主をほめたたえるためだ、と繰り返し述べています。私たちは、いつも自分のしたことを誇り、あるいは悔やみ、自分に目を向けますが、そこには平安も確かな喜びもありません。主は、私たちの目を主に向けさせ、主をほめたたえるように導いてくださるのです。そこにこそ真の平安と喜びが生まれるのです。パウロは、さらに、主が私たちに知恵と啓示の御霊を注ぎ、主が私たちに与えられる恵みと望みと力がどれほど素晴らしいものであるかを知らせてくださるようにと祈ります。アーメンです。そして、それは教会の歩みの中で経験できるものであることを覚えます。

唄野 隆




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