聖書一日一章メッセージ集


                    ガラテヤ書 1章

「私が宣べ伝えた福音は、人間によるものではありません。私はそれを・・・ただイエス・キリストの啓示によって受けたのです。」

                  (ガラテヤ 1:11,12)

 ガラテヤは、今のトルコの中央部で南北に細長く広がる地域でした。パウロは第一次伝道旅行のときこの地域の南部にあったイコニオム、ルステラ、デルベなどの町々で伝道していますし、第二次伝道旅行のときは少し北の地域を訪ねています。彼の伝道でガラテヤにも教会が生まれましたが、彼が去った後、エルサレムから来た偽教師たちが、パウロはエルサレム教会から派遣された者ではないとパウロの使徒権を否定し、ただ信じるだけでなく割礼を受け律法を守ることが必要だと語りました。これに対して、パウロは、この手紙で、彼の使徒権を弁護し(1,2章)、救いは信仰によってのみ与えられるものであることを論じ(3,4章)、信仰は自由を与えることを語りました(5,6章)。彼は、“偽教師たちの教えはキリストの福音を変えようとするとんでもない間違いだ、そんなことを教える者は呪われよ”と激しく非難します。彼の福音にたいする愛と、それを覆そうとする企てに対する怒りの激しさが心に響いてきます。私はこれほど深く福音を愛しているだろうか、と心に迫られるものを感じます。パウロは、“自分は、エルサレムの指導者の誰かなど人間に派遣された者ではなく、その語ることも人間に教えられたものではない、イエスさまご自身から啓示を受け、主ご自身から異邦人に御子を宣べ伝えるように召されたのだ”と激しく主張し、事細かく綿密に説明します。私も、人ではなく主ご自身に信仰の根を下す者であらせてください、と祈りました。

唄野 隆



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