2コリント 9章
「ことばに表せないほどの賜物のゆえに、神に感謝します。」
(2コリント 9:15)
パウロは、コリントの教会に、自分たちが行く前に、献金を集めておくように、と書きました。彼はコリントの教会のことを誇り、彼らがすでに献金計画を立て実行していることをマケドニアの教会に語っていたので、マケドニアの教会の人と一緒に訪問したとき、彼らが用意の出来ていないといけない、と思ったからでした。パウロは、献金を勧めるに当たって、まず、「少しだけ蒔く者は少しだけ刈り取り、豊かに蒔く者は豊かに刈り取ります。」と語り、続けて、強いられてではなく、自発的に、自分で善いと思うように、喜んで献金することを勧めます。“献金し過ぎて生活が苦しくなるのではないかという心配は無用、主は蒔く者に十分な食料を与えられる、あなたがたにも、蒔く種を与えてくださり、それを増やし、あなたがたの義の実を増し加えてくださる”と言います。この霊的原則は、物質的な世界にも及びます。聖書の教えに従い、質素な生活をし、できるだけ多く残し、それを浪費したり死蔵したりせず、惜しみなく投資したプロテスタント社会で近代資本主義が発達したのです。霊的な世界では、自分の生活をきりつめ、貧しい聖徒のためにささげるクリスチャンの献金を通して、神の御名が崇められ、献金を受ける人たちの間に感謝が満ち溢れ、献金者に対する尊敬と思慕とが生まれ育ち、教会の交わりが育ち、神にたいする賛美が満ち溢れる、という霊的な祝福が満ち溢れます。このことを見たパウロは、「ことばに表せないほどの賜物のゆえに、神に感謝します。」と叫びました。私もアーメンと唱和します。
唄野 隆 |