ルカ 24章
「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中で捜すのですか。」
(ルカ 24:5)
復活は常識を超えた出来事です。それなのに、私たちは自分の既存の知識を通してイエスさまの復活を解釈し自分の思考体系の中に納得できるように収めようとします。そのような復活理解は私たちの力とはなりません。イエスさまが復活されたとき、天使は、墓に来た女たちに「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中で捜すのですか。」と言いました。そしてイエスさまが生前よくお話しになったみことばを思い出させられました。しかし、弟子たちは女たちの報告をたわごとのように思い、信じませんでした。エマオに向かった弟子たちも、イエスさまといっしょに歩いたのに、イエスさまだとは気づきませんでした。自分たちの常識に従って物事を解釈しようとしていたからです。しかし、イエスさまは、彼らに、キリストは苦難を受けて栄光に入ると聞いていなかったのかと問い、ご自分のことについて語っている聖書を説き明かされました。それを聞き、食事のときパンを裂いて祝福しそれを分けられるイエスさまの御姿の再現を見たとき、彼等ははじめて信じました。復活の主のことは、私たちの常識によらず、聖書のことばに聴き、主の言動に思いを潜めるとき、信じることができ、生きる力をいただくことができるのです。この後で、イエスさまは弟子たちに、聖書は必ず成就すると語り、イエスさまの苦難と、復活と、その名による救いの宣教とが聖書に語られていることを示されました。そして、聖霊をいただくとき彼等は宣教に立ち上がる力を与えられる、と語られました。みことばと聖霊が私たちのいのちと力の源なのです。
唄野 隆 |