ルカ 21章
「あなたがたは、やがて起ころうとしているこれらすべてのことからのがれ、人の子の前に立つことができるように、いつも油断せずに祈っていなさい。」
(ルカ 21:36)
イエスさまが捕らえられ、さばきにかけられ、十字架につけられて殺される日が近づいていました。イエスさまはそのことを知って、終わりの日のことを思い巡らしておられたかもしれません。弟子たちにも緊張が漂っていたようです。そういう中で、イエスさまは、弟子たちとともに、宮に上られました。そこで、貧しいやもめが、レプタ銅貨二つを投げ入れたのをご覧になり、彼女をおほめになりました。彼女は、自分のすべてを主にささげ、生活のすべてを主にお任せしたのだ、と言われたのです。その主への献身と全き信頼を主はほめられたのです。一方、宮は豊かな人々の奉納物で満たされていました。イエスさまはそれを見て、それらがすべて間もなく滅ぼされると、語られました。弟子たちは、その前兆としてどんなことが起こるか、と問いました。イエスさまは、“まず偽キリストが現われるが、そんなやからについて行くな、戦争、内乱、対立、天変地異、疫病、迫害などが、襲ってくるが、耐え忍べ、迫害されるときどう答えるかなど心配しなくてよい、どう答えるべきかは、主が教えてくださる、エルサレムが敵に囲まれたら、すぐ山に逃れよ”と語られました。“人の子は力と輝かしい栄光を帯びて、雲に乗って臨まれるから、だれにもすぐわかる、人間的な備えはなんの役にもたたない、ただ祈って待て”と言われたのです。主を信頼し、祈って、静かに主の再臨を待とう、と思います。
唄野 隆 |