聖書一日一章メッセージ集


                       ルカ 18章

「いつでも祈るべきであり、失望してはならない・・・。」

                       (ルカ 18:1)

 イエスさまは、この章のはじめのところで、いつでも熱心に祈ることの大切さを教えるために、やもめと裁判官の譬えを語り、終わりのところでは、見えるようにしてほしいと熱心に願う盲人の目を開ける奇跡を行われました。主は、私たちが、いつでも、どこででも、熱心に主に祈ることを望んでおられるのです。それは私たちを愛し、私たちに、主と親しく語り合う親しい交わりを与えたいと願っておられるからです。はじめの譬えでも、たとえ神を神とも思わず人を人とも思わない裁判官でさえ熱心な願いは聞く、と語られた後で、すぐ、「まして神は、・・・」と言われています。主は、私たちの祈りの声を聞き、愛の答えを聞かせたいのだ、と主の御思いが迫ってくるのを覚えました。この交わりは相手のことを第一に考える姿勢の中で育ちます。自分を主張するところでは崩れます。ですから、自分の正しさを主張するパリサイ人の祈りは聞かれず、へりくだって憐れみを求める取税人の祈りは受け入れられたのです。与えられるものを喜んで素直に受ける幼子は喜ばれ、正しいことを行って神に認めてもらおうとする役人には、その努力の限界を悟らせる厳しいことばが与えられました。財産を持っている者が神の国に入るのは難しいと聞いて、自分たちはすべてを捨てて主に従ってきた、と答えたペテロには、彼らの愛の献身は喜ばれながらも、後の者が先になり、先の者が後になる(マタイ19:29)、と警告を与えられました。そのイエスさまは、私たちを救うために、ご自身のいのちをすててくださったのです。

唄野 隆



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