ルカ 13章
「あなたがたも悔改めないなら、みな同じように滅びます。」
(ルカ 13:5)
ガリラヤからの巡礼団の中に過激派の者たちが混じっているという嫌疑で、ピラトが彼らを処刑したという事件があったのでしょうか、そのことを伝えた人々に向かって、イエスさまが、その災害を覚えて悔改めに励め、と勧められたことが記されています。災害は人々を悔改めに導くきっかけとなります。東日本大震災でも、被災者への同情を持ちつつ、悔改めを説いた方々がいました。私たちは悔改めて善い実を結ぶことが求められているのです。しかし悔改めの実が見られないことがよくあります。そんな私たちのために、もうしばらく待ってください、と主はさばき主に執り成してくださっています。感謝して悔改めに励もう、と思います。しかし、人は自分の罪を認め悔改めるよりも、戒めを守ることによって自分を正しいと主張する根拠を得ようとするものです。イエスさまが安息日の戒めにもかかわらず腰の曲がった女を癒されると、会堂管理者は、安息日を大事にして、安息日でない日に癒してもらえと言いました。イエスさまが戒めを守ることよりも、人のいのち救うほうが大事でないか、と話されると、彼等は恥じ入り、イエスさまの御業を喜びました。ほんのわずかでも信仰のいのちが芽を出したのでしょうか。イエスさまは、小さいいのちでも、それが本物なら、どんどん成長して大きくなることを、からし種とパン種との譬えで話されました。そのいのちに至る道は狭い道です。その道を歩むように、イエスさまは勧められました。そして、ご自身、おいのち捨てて人々を救うエルサレムへの道を歩まれたのです。
唄野 隆 |