ルカ 12章
「何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさいそうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。」
(ルカ 12:31)
私たちはこの世で生きています。そしてこの世の幸いを手にしようとつとめます。しかし、イエスさまは、目に見えず、世界を支配しておられる神さまに目を向けて生きることが大事だ、と語られました。内なる悪や汚れを隠して外面をかざり、この世の人々に認められ尊敬されることを求めるパリサイ人の偽善のパン種を警戒するように命じ、この世の権威や力を恐れず、目に見えなくても神さまの側にしっかり立つように、と語られました。聖霊はそういう人と共にいてくださるから、聖霊の示すところに従って語り、歩めばよい、と言われるのです。この世の欲に支配されて争ったり、目に見える財産に頼ったりするのは愚かであることを教え、野鳥をも養い、野の花をさえ美しく装われる神さまを見上げ、神さまに頼り、神の御国を求めるように、と勧められました。この世の富を求めるのでなく、かえってこの世の富を惜しみなく用いて人々に仕え、天に宝を積む生き方が大事なのだ、と言われました。イエスさまは徹頭徹尾、この世ではなく、神さまの世界に目を向け、神さまに頼って生きるようにと、言われるのです。神さまは目に見えませんが、思いがけないときに、私たちを訪れ、神さまの御支配を示されます。ですから、目に見えるところの動きに惑わされず、しっかり備えていなければなりません。いつかわかりませんから、特別の備えはできません。日常生活そのものが主を迎える生き方に変えられるよう、御霊さまのお働きを祈り求めました。
唄野 隆 |