ルカ 9章
「この声がしたとき、そこに見えたのはイエスだけだった。」
(ルカ 9:36)
イエスさまは12弟子を呼び集め、彼らに悪霊を追い出し、病気を癒す力と権威を与え、神の国を宣べ伝え、病気を治すために彼らを遣わされました。そのとき、「旅のために何ももって行くな。」と言われました。ただ主にのみ頼って進め、と言われたのです。しかし、人はすぐ人の世界に目を向けます。主は人の必要は満たされますが、主に目を向けて欲しいと願っておられるのです。五千人を五つのパンと二匹の魚で養われましたが、天を見上げて祈るお姿を見せ、頼るべきは主のみと示されました。そして、弟子たちに「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」と問いかけ、「神のキリストです。」というペテロの告白を引き出されました。そして、そのキリストは世の人々のように自分の栄光を求める人ではなく、罪人の贖いのために、自分のいのちを与え、殺されて、三日目によみがえる救い主だと示されました。しかし、弟子たちは、そう語られるイエスさまのみことばを聞いても、自分たちの中でだれが一番えらいかということを論じ合っていました。そんな弟子たちに、イエスさまは、神さまと親しく語り合うご自分の御姿を見せられたのです。モーセとエリヤも一緒でした。それを見たぺテロは、三つ庵を建てて、神の栄光の輝きを自分たちの手の中にとどめておこうとしました。しかし神さまは、「これはわたしの愛する子」と言う声を聞かせられました。彼が見上げるとイエスさまだけが見えました。見上げ、聞き従うべきはイエスさまだけなのです。私は、ただイエスさまだけを見つめます、と祈りました。
唄野 隆 |