ルカ 6章
「わたしのもとに来て、わたしのことばを聞き、それを行う人・・・。」
(ルカ 6:47)
イエスさまの弟子たちが安息日に通りがかりの麦畑で麦の穂を摘んで食べたとき、また、イエスさまが安息日に会堂で右手のなえた人と出会ったとき、パリサイ人、律法学者たちは、イエスさまが安息日にしてはならないという言い伝えに従うかどうかに注目していました。イエスさまは彼らの思いを知りながら、苦しんでいる人を癒し生かされました。外面の宗教的敬虔さではなく内なるいのちを育てることに目を注がれたのです。その教えも人の普通の考えとは逆でした。貧しい者は幸いです、飢えている人は幸いです、・・・・、と語り、あなたの敵を愛しなさい、あなたの片方の頬を打つ者にはほかの頬をも向けなさい、・・・というような教えでした。人の求める外側の世界の幸いではなく、内なる神さまとの関わりを大事にされたからです。私も、人の世界の状況に惑わされることなく、いつも、内なる主との関わりに目を注ごう、と思いました。そのとき大事なのは、問題が起きたとき、周りに不都合の原因を探すのでなく、内なる自分自身の問題点にまず目を向けることです。私たちは何か具合が悪い事が生じると、その責任を、自分の外の何かに求めます。しかし、本当は自分が問題であることが多いのです。まず、自分を問題にする姿勢を整えられるよう、御霊のお導きを求め、まず主のみことばを聞き、それを行う人にしてください、と祈りました。イエスさまの弟子とされたのは、自己推薦による人々ではなく、主が夜通し祈られた上で主が呼び寄せられた人々だったことをしっかり受け止めたい、と思います。
唄野 隆 |