ルカ 3章
「その方は、あなたがたに聖霊と火とのバプテスマをお授けになります。」
(ルカ 3:16)
「皇帝テベリオの治世の第十五年、ヘロデが、ガリラヤの国主、・・・」という仰々しい書き出しは、ヨハネに神のことばが臨んだことがどれほど重大なことであったかを示しています。イスラエルは主のみことばを聞いて歩んできた主の民ですが、このときまでの400年ほどの間は、全く神のことばが聞かれなかったのです。ヨハネに神のことばが臨んだことは、いよいよ彼らが待ち望んできた神の救いが近づいたことを示す出来事だったのです。ルカは、ヨハネをイザヤが預言していた主のために道を備える「荒野で叫ぶ者」だと言い、彼は救い主をお迎えするための備えとして悔改めを宣べ伝えた、と言いました。救い主をお迎えする備えは悔改めて罪から離れることなのです。私たちも、自分の罪を認め、悔改めるとき、救い主と出会い、主に従って歩みだします。悔改めといっても何か特別の難行苦行ではありません。上着を二つ持っている者はそのひとつも何ももっていない人に分け与え、取税人は定められただけ徴収し、兵士は力づくでゆすったりせず与えられたもので満足する生き方をする、というだけのことです。しかし、形のうえだけでなく、心から喜んでそうするようになれるのは、本当に主の御前に悔改めたときだけであることを、本気で主に従おうとすると、わかります。救い主イエスさまは、外面の形ではなく、心の内から私たちを変えてくださる救い主なのです。聖霊と火とのバプテスマによって、私を内から全く造り変えてください、と祈りました。
唄野 隆 |