ルカ 2章
「マリヤは月が満ちて、男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったから・・・。」
(ルカ 2:6,7)
イエスさまは、神により、マリヤを通してこの世に生まれ出られました。しかしこの世は彼を知らず、彼を歓迎しませんでした。しかし神さまは、イエスさまのお誕生を喜び、祝う人々を備えられました。ローマの皇帝が世界の人口調査を命じたので、ナザレに住んでいたヨセフとマリヤは、ベツレヘムへ移り、そこでイエスさまを生むことになりました。聖書の預言どおりになったのです。宿屋の主人は商売のことに心奪われ、貧しい妊婦マリヤに配慮せず、家畜小屋に泊まらせました。イエスさまは家畜小屋で生まれ、飼葉おけの中に寝かされました。そのことによって、低いところまで降りてこられる救い主の御姿が示されました(ピリピ2:6−8)。しかし、イエスさまのお誕生は天上では大変な喜びでした。天使の大群が喜びの賛美をささげました。その喜びを、主は貧しい羊飼いに知らされました。イエスさまは、きよめの期間が過ぎたとき、エルサレムの宮に連れられていきましたが、そのとき、御霊に感じたシメオンとアンナが幼子イエスを見て、この方こそ、待ち望んでいた救い主だと証言しました。イエスさまは神さまの恵みの中で成長されましたが、人の目には隠されていました。主の宮では、神を御自分の父とされましたが、人々はイエスさまの知恵に感心するだけで、イエスさまの本当の御姿を知ろうとはしませんでした。私たちは、人間の目でイエスさまを見るのでなく、御霊に導かれて、救い主イエス・キリストをお迎えしたい、と思います。
唄野 隆
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