ルカ 1章
「主はこの卑しいはしために目を留めてくださったからです。」
(ルカ 1:48)
ルカは医者でパウロの同労者でした。イエスさまのご生涯を綿密に調べて、正確に記録し、それをローマの高官、テオピロに献上しました。それによって彼もまたイエスさまを信じるようにと願ったのでしょう。私も、私に備えられた仕方で、私に示された人にイエスさまを伝えたいと思いました。ルカは、イエスさまの先駆者として現われるヨハネの誕生記事から話しはじめました。主は、不妊の女エリサベツにヨハネを授けられました。そして、主の御業は信じて素直に受けるべきことを父ザカリヤを通して教えられました。あまりの常識はずれのことで信じられないと答えたザカリヤは、口がきけなくなり、みことばに従い、家の伝統に反しても、示されたとおり、その子の名をヨハネにすると人々に伝えたとき、彼は自由に口がきけるようになりました。主のみことばを信じ、従うとき、私たちは本当に自由にされるのです。エリサベツの懐妊の六ヵ月後、ナザレの処女マリヤに、御子イエスさまが受胎されるとのお告げがありました。神さまが彼女に臨み、男の子が生まれるというのです。神を父としマリヤを母とする、神であり人であるイエスさまの懐妊です。信じられないようなことですが、マリヤは信じて受けました。そのとき、彼女に賛美があふれ出ました。エリサベツと共に主を賛美しました。主を信じる者の間では、賛美の共鳴があるのです。ここで示されるのは、主は、救いのお約束に忠実で、貧しい者、卑しめられている者のところまで降って彼らを救われる恵み深い主だということです。感謝して御名を賛美しました。
唄野 隆 |