聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 イザヤ書 7章 「気をつけて、静かにしていなさい。恐れてはなりません。」 (イザヤ書 7:4) イザヤはウジヤ王の時代に預言者として召されたのですが、ヨタム王の時代を経てアハズ王の時代にこの章に記されている出来事が起こりました。アッシリヤの勃興を恐れたアラムとイスラエルが連合してアッシリアに対抗するために、ユダも巻き込もうとしたのですが、アハズ王は断ったようです。それで、アラムとイスラエルの連合軍がユダに攻め込んできました。アハズの心も、民の心も、木が風に揺らぐように動揺しました。それで、主はアハズにイザヤを遣わして、“彼らの思うようにはならない、主を信頼して静かにしているように”と言われました。「アラムのかしらはダマスコ、ダマスコのかしらはレツイン。・・・エフライムのかしらはサマリヤ、サマリヤのかしらはレマルヤの子。」ということばの奥から、“ユダのかしらはエルサレム、エルサレムのかしらはダビデの子、ダビデのかしらは万軍の主”という主のメッセージが響いてきます。しかし、アハズは信じようとはしませんでした。それで、イザヤは「主から、しるしを求めよ。」と言い、“処女が子を生む、その幼子が善悪をわきまえる前に、つまり3、4年後には、アラムもイスラエルも滅びる”と主の御告げを語りました。事実、まもなくアラムは滅び、イスラエルもしばらく後に滅びました。「主のみことばは確かです。私は、主を信頼します。」と祈りました。しかし、アハズは主を信ぜず、アッシリヤと結んでアラム・イスラエル連合に対抗しようとしました。そのため、このイザヤの予言の実現はイエスさまの誕生まで待たなければなりませんでした。 唄野隆 |