聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        箴言 22章

「耳を傾けて、知恵のある者のことばを聞け。」
            (箴言 22:17)

 この章は、目に見える物質的なものよりも内面的な人格のかかわりの方が大事だという教えからはじまり、富む人も貧しい人も主を仰げば一つになれるという教え、利口な者とわきまえのない者との歩みの比較、「謙遜と主を恐れること」の実とつづきます。ここで「報い」と訳されていることばの原語は「結果」という意味だそうで、謙遜という徳に励めば富と誉れといのちが報酬として獲得できるということではなく、へりくだって主を恐れて歩む人に、主は人の評価と主の祝福を恵みとして与えてくださるという主の恵みが語られているわけです。謙遜は主のみ前にありのままで出ること、すなおに主の恵みを感謝して受けることで、遠慮や、自分はふさわしくないとしり込みして主の恵みを退けることではありません。それは謙遜ではなく、歪んだ傲慢です。それから子どもの教育の大切さが語られますが、「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。」ということばの原語は「ささげる」という意味で、子どもを親のものと思って、親の理想を押しつけるのではなく、子を主にささげて、主の御心に従って歩むように助け励ますことが大切だ、と語られているのです。それから「心のきよさを愛し、やさしく話をする者」の祝福を語り、裏切り者のことば、怠け者のわめき、遊女の口車の恐ろしさを語ります。真実なことばと曲がったことばとを識別する道は、17節以下に語られるように、「知恵のある者のことばを聞く」ことだ、と示されます。17節以下は、それまでとは、形式は異なりますが、内容的には、つながっています。

                            唄野隆



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