聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                         雅歌 4章

「ああ、わが愛する者。あなたはなんと美しいことよ。なんと美しいことよ。あなたの目は、顔おおいの後ろで鳩のようだ。」
              (雅歌 4:1)
 
ソロモンが王妃として迎えた田舎娘にたいする愛と賛美の告白です。しかし彼の娘賛歌は、“目は鳩のようで顔覆いを突き通すように輝き、髪はギルアデの山から下りて来るやぎの群れのように黒々と波打っている”というように、とんでもないほめことばです。“首筋は兵器庫として立てられたダビデのやぐらのようにたくましい”と言うにいたっては、彼は本気で彼女をほめているのだろうか、といぶかりたくなるほどです。彼女は美しかったにしても、宮廷の姫のみやびやかさではなく、野性的でたくましい美しさをもつ娘だったようです。しかし、ソロモンはその彼女を美しいと認め、ことばを尽くして彼女をほめたたえました。「わが愛する者よ。あなたのすべては美しく、あなたには何の汚れもない。」 彼女が本当に美しかったかどうかよりも、ソロモンが彼女を美しいと認めたことが彼女にとって大きなことだったのです。主が私たちを愛してくださった愛もこの愛です。私たちに善いところがあったからではなく、主が「わたしはあなたを愛する。わたしの目には、あなたは高価で尊い。」と言ってくださることが大事なのです(イザヤ43:4)。私に価値があることではなく主がそう認めてくださることです。こんな愛をもって愛された者は、自分のすべてをささげてその愛に応え、自分を相手に任せます。この娘も、「私の愛する方が庭にはいり、その最上の実を食べることができるように。」と歌いました。私も主の愛に感謝し主に私自身をおゆだねします。

                           唄野隆



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