聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 雅歌 1章 「ああ、わが愛する者。あなたはなんと美しいことよ。なんと美しいことよ。あなたの目は鳩のようだ。私の愛する方。あなたはなんと美しく、慕わしい方でしょう。」 (雅歌 1:15,16) 雅歌のもともとの意味は「歌の中の歌」、最高の歌だという意味です。若い男とおとめとの愛の交歓歌がなぜ最高の歌なのかと思いますが、主が私たちを愛し、私たちのうちから愛を引き出し、主と私たちの愛が交わりの中で育てられていくことを歌ったものだと理解すると、最高の歌というのはうなずけます。全体は羊飼いの若者と田舎娘との愛の交唱歌の形で歌われていますが、「あの方が私に口づけしてくださったらよいのに。」と、若者にたいして愛を覚えるようになった娘が、彼にたいする思慕の情を歌いだす歌から始まります。そして、「私を引き寄せてください。私たちはあなたのあとから急いでまいります。王は私を奥の間に連れて行かれました。」と歌います。主が私たちを引き寄せ、主を慕い求める多くの人の中から私ひとりを主と二人だけの密室に導きいれてくださったと感じるところから、主との深い交わりが始まるのだ、と深いうなずきを覚えました。その後、彼女が愛する方を慕い求め、捜しだし、彼から、「ああ、わが愛する者。あなたはなんと美しいことよ。なんと美しいことよ。あなたの目は鳩のようだ。」と愛の告白を聞き、「私の愛する方。あなたはなんと美しく、慕わしい方でしょう。」と答えて愛を育てられていく姿が描き出されます。私たちも、まず主の愛の語りかけを聞き、主にたいする信頼と愛が引き出され、主との交わりを育てられていくのです。感謝です。 唄野隆 |