聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 伝道者の書 12章 「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてだ。」 (伝 12:13) 「空の空。すべては空。」で始まったこの書は、「空の空。すべては空。」で終わるのかと思いますと、その後に「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてだ。」ということばが続いて、最後の締めくくりになります。“神を認めなければ、人間の営みは、すべて空しい、しかし神を恐れるとき、先のことはわからないが、それでも神を信頼して、いま与えられている恵みを喜び楽しむことができる、それが神を恐れる者に与えられる分け前だ”というのが、この伝道者がいろいろ探求し、苦労してようやくたどり着いた人間についての真実でした。それは彼が発見したというより、ひとりの羊飼い、つまり主によって与えられたものでした。伝道者は、それをことばにして遺しましたが、それはつき棒のように有効に身を守る武具、よく打ち付けられた釘のように頼りになる拠り所です。このことがわかれば、人生を幸せに過ごそうと思えば、若いうちに神を知り、神を恐れることを学ぶのが第一だ、とわかります。ですから伝道者は「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。」と勧めたのです。そうしなければ、むなしく、死を迎えるだけです。2節から6節までは、人が衰え死に向かう姿を見事に描き出しています。しかし、新約の私たちには、死に打ち勝ったイエスさまを知り、イエスさまとともに歩む人生が備えられています。感謝し、「復活のイエスさまを仰いで生きます。」と祈りました。 唄野隆 |