聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     伝道者の書 11章

「朝のうちにあなたの種を蒔け。夕方も手を放してはいけない。あなたは、あれか、これか、どこで成功するのか、知らないからだ。二つとも同じようにうまくいくかもわからない」
              (伝 11:6)
 
「あなたのパンを水の上に投げよ。ずっと後の日になって、あなたはそれを見出そう。」から「朝のうちにあなたの種を蒔け。夕方も手を放してはいけない。あなたは、あれか、これか、どこで成功するのか、知らないからだ。二つとも同じようにうまくいくかもわからない」という勧めにいたる教え全体を通して、“私たちにはこれからどうなるかはわからない、こうしておけばこういう結果がえられるはずだという考えにとらわれず、何が起こるかわからないことを頭において、いま与えられていることを力いっぱいしておけ、こんなことをしてもだめかもしれないと何もしないでおくと何も得られない、いっさいは神のみ手のうちにある“という伝道者の教えが響いてきます。何をしてもこれでよいとは言えない、何が起こるかわからない、と何か虚無的なことばのようでもありますが、「あなたはいっさいを行なわれる神のみわざを知らない。」ということばの奥から、”神が世界を支配しておられる、私たちにはわからないことがいろいろあるが、それでも世界は厳然と立っている“、という神にたいする深い信頼が感じ取れます。そこから、「人は長年生きて、ずっと楽しむがよい。」、「若い男よ。若いうちに楽しめ。」という勧めが出てくるのです。いま与えられていることを感謝し、それを楽しもう、しかしそれにたいして神のさばきがあることを知って、正しく楽しもう、と思いました。

                            唄野隆



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