聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     伝道者の書 10章

「知恵ある者の心は右を向き、愚かな者の心は左を向く。」
          (伝道者の書 10:2)
 
1節の「調合した香油」は、聖所で用いられる聖なる油です。そんな聖なる油も、死んだハエ一匹がそこに落ち込めば発酵して用を成さなくなります。伝道者は「少しの愚かさは、知恵や栄誉よりも重い。」と言いました。彼は、また、「知恵ある者が口にすることば優しく、愚かな者のくちびるはその身を滅ぼす。彼が口にすることばの始まりは、愚かなこと、かれの口の終わりは、みじめな狂気。」と言いました。初めのちょっとした馬鹿げたおしゃべりをそのまま続けていると狂気にいたります。初めが大切です。間違いは大きくならないうちに正しく処理することが必要です。小さな罪をそのままにしておくと全体を損ないます。パウロも「わずかのパン種が、こねた粉の全体を発酵させるのです。」と警告しています(ガラ5:9)。小さな罪でも気づいたら直ぐに悔い改め、それを告白して、主の赦しと癒しとを受けよう、と思います。救いにいたる道と、滅びにいたる道は、到達点は大変な違いですが、そのはじめは右を向くか左を向くか目の向きをどちらにするかだけです。伝道者は「知恵ある者の心は右を向き、愚かな者の心は左を向く。」と言いました。いつも主を目の前におき、主に目を向け、主のみことばに耳を傾けよう、と改めて決心しなおしました。また、一つの国は、王にふさわしい人がその地位に着くと幸いですが、ふさわしくない人が権力をにぎり、自分の名誉や利益だけを求めるようになると大変です。私たちも、自分たちの指導者がふさわしく育っていくように、祈ることが大切だ、と思わされます。

                            唄野隆



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