聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      伝道者の書 8章

「人の知恵は、その人の顔を輝かし、その顔の固さを和らげる。」
           (伝道者の書 8:1)
 
ここでの知恵は主を恐れることです(箴言9:10)。主を恐れる人の顔は輝き、表情は和みます。しかし、私たちの顔は曇り険しくなることが多いようです。理解できない矛盾に満ちた現実を見るからです。“悪者が滅びるのを見るが、正しい者が見捨てられ忘れられることがある、悪者にたいする報いを正しい人が受け正しい人の行いにたいする報いを悪者が受けることがある、いったいどうなっているのかわけがわからない”と伝道者が言うとおりです。しかし、彼は “人の世の動きは、人の思いや努力ではなく、神による、人は神の御支配に逆らうことができない、世界の動きについてわからないことがあっても神に言い逆らわず、神を恐れ、神に従うのが幸せの道だ”と言います。そして、「私は一心に知恵を知り、昼も夜も眠らずに、地上で行われる人の仕事を見ようとしたとき、すべてが神のみわざであることがわかった。」と語り、「日の下では、食べて、飲んで、楽しむよりほかに、人にとって良いことはない。これは、日の下で、神が人に与える一生の間に、その労苦に添えてくださるものだ。」と勧めます。旧約時代の伝道者は、人のすべての営みには神の主権の下にあることを悟りましたが、まだその神を人格的に知ってはいませんでした。しかし、新約の時代の私たちは、イエスさまによって、この神が私たちを愛し、私たちの思いを超えて私たちの最善を備えてくださっていることを知らされています。そのことを感謝し、「主の御支配に身をまかせます。私たちの顔を輝かせ、和ませてください。」と祈りました。

                            唄野隆



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