今日の聖書一日一章からのメッセージです


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      伝道者の書 1章

「一つの時代は去り、次の時代が来る。しかし地はいつまでも変わらない。」
           (伝道者の書 1:4)

 この書の最初のことば、「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。」ということばは衝撃的です。イエスさまの福音に目覚めた者にとっては、これが聖書のことばか、と驚きです。しかし、それには「日の下で」という条件がついています。そうです、イエスさまを知らず、神を無視する世界では、あらゆる努力も探求も空しい、ということは事実です。そういう状態で、世界を見、その行く末を考えると、“ただ空しく時が過ぎるだけで、何も新しいものは生まれず、意味のある成果を見ることもない、何か深い真理が隠されていないかと探り求めても何も得られない、すべては空しい”という思いが残るだけです。しかし、そう言いながら、伝道者は「一つの時代は去り、次の時代が来る。しかし地はいつまでも変わらない。」と言いました。確かに人間の世界は、一つの時代が去ると次の世代が来るだけ、確かなものはなく、意味のある新しいものが生まれて来ることもありません。しかし、地は変わることなく厳然と立っています。神の御支配は揺るぐことがなく、確かです。変わりやすい人の思いや実を結ばぬ人の営みにではなく、変わることのない主の定めに従って歩めば確かな人生を歩むことができるのです。パウロは、「あなたがたは自分たちの労苦が、主にあってむだでないことを知っている。」と言いました(1コリント15:58)。イエスさまを信じて、主の御業に励もうと思います。

                            唄野隆



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