聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 箴言 28章 「耳をそむけておしえを聞かない者は、その者の祈りさえ忌みきらわれる。」 (箴言 28:9) この章は、「悪者は追う者もないのに逃げる。しかし、正しい人は若獅子のように頼もしい。」と、正しい者の確かな歩みと悪者の不安に捕われた歩みとを対比するところから始まります。正しい歩みは主のみおしえを聞くことによって育てられます。しかし人は自分を正しいとし、ひとの教えを聞かず、自分の非を認めず、うまくいかないことがあると他の人や外の事情のせいにすることが多いものです。ですからソロモンは、「耳をそむけておしえを聞かない者は、その者の祈りさえ忌みきらわれる。」と主のみおしえに耳を傾けない者の愚かさを指摘し、「富む者は自分を知恵のある者と思い込む。分別のある貧しい者は、自分を調べる。」と、まず自分を反省し、自分を吟味することの必要に気づかせようとします。そして「自分のそむきの罪を隠す者は成功しない。それを告白し、それを捨てる者はあわれみを受ける。」と、他人に責任を転嫁せず、自分自身を省み、罪に気づいたら、すぐに、それを告白して、そこから離れるように勧めます。そして、かたくなに、自分の非を認めず、悔い改めない人と、主を恐れ、すなおに罪を悔い改めて、主のあわれみを受ける人を対比して、「幸いなことよ。いつも主を恐れている人は。しかし心をかたくなにする人はわざわいに陥る。」と語りました。彼のことばから、主のみおしえを聴き、自らを省み、悔い改めて罪を離れ、まといつく罪意識から解き放たれ、自由な人生を歩んでほしいという主の御愛が伝わってきます。 唄野隆 |