聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 箴言 27章 「自分の口でではなく、ほかの者にあなたをほめさせよ。自分のくちびるによってではなく、よその人によって。」 (箴言 27:2) “男が酒に酔ったときの話題は自慢話か愚痴だ”とはよく聞くことです。人には自分を認めてもらいたい欲求があり、ほめてもらうと喜びます。あまりほめられることのない人は、酒に酔うなど自制心が弱まっているとき、自慢話をして人の賞賛を求めます。しかし、それは醜い情景です。逆に、他の人にほめられ、はにかんで笑っている姿は好ましく見えます。自慢する人のしたことが本当に素晴らしいものであっても、自分がこれをしたという自己主張が働いているものは、本当に主に喜ばれるものにはなりません。知恵ある者は主を恐れ、主の戒めに従って励みます。知恵ある者とは主を恐れる人です(9:10)。彼が主から命じられたことを成し遂げたとき、それに気づいた人は彼を評価し、賞賛します。しかし、彼自身は、自分がしたとは思わず、“主がそれを成し遂げくださった、自分はその主の御業にあづかることができた”という感謝に満たされています。美しい情景です。彼は人ではなく、ただ主にのみ目を注いでいるのです。逆に、愚か者は、自分の思うような評価が得られないと、怒ります。愚か者とは、主を恐れず主の戒めを軽んじる人です(1:7)。主ではなく自分を見、自分の考えに固執します。自分がよいと思うことに固執し、それが通らないと、怒り狂います。愚か者はいつも怒ります(12:16)。愚か者の怒りに耐えられる人はいません。「自分ではなく、ひとではなく、ただ主のみを見上げて歩ませてください。」と祈りました。 唄野隆 |