堺大浜キリスト教会聖書一日一章
箴言 23章
「わが子よ。あなたの心をわたしに向けよ。あなたの目は、わたしの道を見守れ。」
(箴言 23:26)
「あなたが支配者と食事の席に着くときは、あなたの前にある物によく注意するがよい。」ということばで始まり、「貪欲な人の食物を食べるな。」と続きます。権力者や商人が提供する供応の背後には、何らかの底意が隠されており、彼らは、利用するだけ利用しておいて、用がなくなると捨てる、と言うのです。ソロモンは、“目の前の名誉や富に捕われるな、隣人との地境を移して不当な利益を図ったりするな、主は弱い者をも守っていてくださるのだ、罪人が成功しているように見えることもあるが、終わりのさばきは確かにある、主を恐れ、主を信頼して、今あるがままの状況の中で主の御前に誠実に生きよ”と勧め、「わが子よ。あなたの心をわたしに向けよ。あなたの目は、わたしの道を見守れ。」と命じます。主は、私たちが、目に見えるところに惑わされず、主を恐れ、主の御前に真実をもって生きることを願っておられるのです。それが真に幸せな生活だからです。私たちは、目の前の状況に振り回されやすいものです。ですから、ソロモンは、子どもたちが、父母の訓戒を聞き、知恵を得て、まっすぐな道を歩むように勧めます。子どもは厳しくしつけ、間違った道に進むときにはきびしく懲らしめよ、と命じました。これらの箴言の背後に、私たちを本当の幸せに導きたいとの主の愛がうかがわれます。いつの世においても、人を惑すもっとも直接的な誘惑は酒と異性です。それから身を守るようにとの勧めをしっかりと受け止めよう、と思います。
唄野隆
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