聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        箴言 20章

「聞く耳と、見る目とは、二つとも主が造られたもの。」
            (箴言 20:12)

 きょうの箇所は、「ぶどう酒は、あざける者。強い酒は騒ぐ者。」と、酒に酔う愚かさの指摘から始まり、「愚か者はみな争いをひきおこす。」と争いを戒め、「なまけ者は冬に耕さない。それゆえ、刈り入れ時に求めても、何もない。」という怠慢の警告とつづきます。酒飲みは自分の責任に直面するのを避け、失敗は「酔いのせいで。」と逃げ、自分の名誉や利益を主張する者はひとと争い、困難を背負うのを嫌う人は問題を先送りして困難を招き寄せます。すべて自己中心から来る愚かさです。それでも、その結果は避けたいので、「異なる二種類のおもり、二種類の升」を用いてごまかし、うまくいくと、してやったり、とほくそえみます。しかし、それは主の忌み嫌われること。一時はうまくいったと見えても、その結果は悲惨なものです。「だましとったパンはうまい。しかし、後にはその口はじゃりでいっぱいになる。」と言われているとおりです。しかし、人は自分で悪を正そうと思ってもできません。正しいと思って事を行っても、そこには、いつの間にか、自分の名誉や利益を求める心が忍び込んでいるものです。「『悪に報いてやろう。』と言ってはならない。主を待ち望め。主があなたを救われる。」、「人の歩みは主によって定められる。人間はどうして自分の道を理解できようか。」という箴言を謙虚に受け止め、主が与えてくださった「聞く耳と、見る目」を感謝し、その目と耳を正しく用いて、主のみことばを聞き取り、回りと自分自身をよく見て、吟味し、主を信頼し、与えられた道を誠実に歩みたいものです。

                            唄野隆



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