聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        箴言 18章

「悟りのある者の心は知識を得、知恵のある者の耳は知識を求める。」
            (箴言 18:15)

 「おのれを閉ざす者は自分の欲望のままに求め、すべての優れた知性と仲たがいする。愚かな者は英知を喜ばない。ただ自分の意見だけを表わす。」とソロモンは語り、自分の殻に閉じこもり、ひとを受け入れようとしない者の愚かさを戒めます。高慢の戒めであり、謙遜の勧めです。私たちには生来、自分を守ろうとする傾向があります。ひとから責められることを恐れ、ひとの話を聞かず、聞こえてくる声には自己防衛的に反応します。荒々しく応え、悪口雑言を放ち、「わかっている。」と叫んで、「それ以上言うな。」と相手を抑えつけます。しかし自己防衛は人の罪からくることで、神さまは、もともと、私たちを、独立した別の人格と親しく交わり、愛に満ちた関わりの中で成
長するように造ってくださったのです。ですからひとを信頼しその人の話を聞くことが大切です。自分の意見を話すこと以上に相手の話を聞くことが大事なのです。「よく聞かないうちに返事をする者は、愚かであって、侮辱を受ける。」、「愚かな者のくちびるは争いを起こし、その口はむち打つ者を呼び寄せる。愚かな者の口は自分の滅びとなり、そのくちびるは自分のたましいのわなとなる。」そのとおりです。話すことよりも聞くことが大切なのです。それはまず主のみことばを聞くことが大事であることと重なっています。「わたしの言うことを聞いてほしい。わたしのことばを聞け。」と今も語りかけてくださる主の御声が聞こえてくるのを覚えます。「まっすぐ主にむかい、主のみことばを聞きます。私の心を開いてください。」と祈りました。

                           唄野隆



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