聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 箴言 17章 「銀にはるつぼ、金には炉、人の心を試すのは主。」 (箴言 17:3) 箴言作者は「一切れのかわいたパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる。」と語りだします。人は、立派な家に住みご馳走がいっぱいある、という生活にあこがれますが、それよりも、そこでの人間関係が大事だというのです。「思慮のあるしもべは、恥知らずの子を治め、その兄弟たちの間にあって、資産の分け前を受け継ぐ。」という箴言も、外側の身分の違いでなく、訓戒に耳を傾け、心を主に向ける思慮ある生き方をする者がその家の歩みを担うことを示します。思慮があるかないかは心の問題です。心が磨かれなければなりません。心を磨くのは主のみことばです。ですから、知者は、「銀にはるつぼ、金には炉、人の心を試すのは主。」と語ります。知恵ある者とか思慮深い者というのは、父母の、さらにその奥の、主の訓戒を聞く者のことです。主の御前に出て、静まり、耳には痛いことでも主のみことばを聞いて、正直に、自分を吟味し、心の奥底から、精錬していただきたい、と思います。また、人と人との関係は、偽りのことばに振り回され、門を高くして自分を守ろうとし、そむきの道を歩むとき、争いを生み、破滅を招きます。しかし、愛をもってそむきの罪を覆うところに兄弟愛が育ちます。「悪を行う者は邪悪なくちびるに聞き入り、偽り者は人を傷つける舌に耳を傾ける。」、「そむきの罪をおおう者は、愛を求める者」という箴言を心に留め、主のみことばを堅く守り、耳に心地よくても裏のある偽りのことばに迷わされず、罪をおおってくださる主の愛に応えて生きよう、と思います。 唄野隆 |