聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 箴言 11章 「欺きのはかりは主に忌みきらわれる。正しいおもりは主に喜ばれる。」 (箴言 11:1) この箇所も、2行の詩で、第1行と第2行で二つのものを対比しながら、私たちの生き方を問う箴(ハリ)のことばが語られています。人間関係を問題にしたものが多く集められています。まず、「欺きのはかりは主に忌みきらわれる。正しいおもりは主に喜ばれる。」と商取引におけるごまかしと真実さが対比されます。当時は分銅秤や天秤が使われていたので、おもりを少し重くしたり軽くしたり細工をしておくと不正な利益を得ることができたのです。しかし、知者は、そうした不正を主は見ておられると語り、人間相手の商取引も、実は主を相手にしている行動なのだということを示します。そのことは、その後のいろいろな箴言にも当てはまります。ですから、隣人にたいすることばが、その社会が健全に立つか、争いを生んで崩壊に向かうかを決めることになるのです。「直ぐな人の誠実は、その人を導き、裏切り者のよこしまは、その人を破滅させる。」と主を相手にする姿勢が隣人を生かすか殺すかを決めると示し、「神を敬わない者はその口によって隣人を滅ぼそうとするが、正しい者は知識によって彼らを救おうとする。」と隣人にたいすることばの背後にある神にたいする姿勢に目を向けさせ、「直ぐな人の祝福によって、町は高く上げられ、悪者の口によって、滅ぼされる。」と主を恐れる姿勢から出ることばの影響を語ります。隣人に対する姿勢を考えるとき、まず、その背後にある主にたいする姿勢に目を向けよ、と言われた、と受け止めました。 唄野隆 |