聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 119篇(3)33−48 「私は、あなたの仰せを喜びとします。それは私の愛するものです。」 (詩篇 119:47) 詩人は「主よ。あなたのおきての道を私に教えてください。そうすれば、私はそれを終りまで守りましょう。」と祈ります。しかし、人には、生まれつき、主の戒めを聞いてもそれを守る力を欠いています。守るように主が助けてくだされなければ、主の教えを聞くことは重荷であり苦しみでさえあります。ですから詩人は「私に悟りを与えてください。私はあなたのみ教えを・・・守ります。」と祈り、「私に、あなたの仰せの道を踏み行かせてください。」、「私の心をあなたのさとしに傾かせてください。」、「あなたを恐れるようにしてください。」と願ったのです。“行くべき道を教えてください、そうすれば私がその道を歩みます”というのではありません。目に見えることだけだけでなく、心の傾向までも主に向けさせてくださるように、主に願ったのです。そういう人が、「私はその道を喜んでいます。」、「私は、あなたの戒めを慕っています。」と言えるのです。後半の段落でも、同じように主の助けを願い求めながら、「あなたの恵みと、あなたの救いとが、みことばのとおりに、私にもたらされますように。」と祈り、「私は、あなたの仰せを喜びとします。それは私の愛するものです。私は私の愛するあなたの仰せに手を差し伸べ、あなたのおきてに思いを潜めましょう。」と歌っています。主の愛を受け取り、主に愛をささげる愛の交わりが、主のみことばを愛し慕う心を生み、主の仰せを守り行うことを喜ぶ者としてくださるのです。戒めを守ろうとする前に、まず主の愛のメッセージに耳を傾けることが肝要です。 唄野隆 |