聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 119篇(2)17−32 「あなたのみことばのとおりに私を生かしてください。」 (詩篇 119:25) 詩人は、「あなたのしもべを豊かにあしらい、私を生かし、私があなたのことばを守るようにしてください。」と祈り、「あなたのみことばのとおりに私を生かしてください。」と願います。主のみことばは私たちを生かすみことばです。みことばを聞きみことばを守るなら、私たちは生きます。しかし、聖書を読むと、神のきよさに打たれ、そのおきての厳しさに打ちひしがれ、死んだような気持ちになることがあります。使徒パウロも、「戒めが来たとき、罪が生き、私は死にました。」と告白しています(ローマ7:9)。主のみことばを律法や戒めとして聞いたからです。しかし、主は私たちを殺すためにみことばを語られたのではありません。主のみこころは、たとえ罪人であっても、悔い改めて生きることなのです(エゼキエル33:11)。主は、私たちが主のご本心にそってみことばを聞き、いのちの喜びに生きることを願っておられます。同じみことばも主の愛の福音として聞けばいのちを得、さばきの律法として聞けば死の恐怖に捕えられます。主を信じ、主の愛のみこころに沿ってみことばを聴く者とされたいものです。詩人もそう願って、「あなたのみことばのとおりに私を生かしてください。」と祈ったのでしょう。そのときみことばは私の外にあって教えることばではなく、私のうちに入り親しく語らう同伴者、相談相手となってくれます。ですから、「私の目を開いてください。私が、あなたのみおしえのうちにある奇しいことに目を留めるようにしてください。」という詩人の祈りに、私もアーメンと唱和します。 唄野隆 |