聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 140篇 「私は知っています。主は悩む者の訴えを支持し、貧しい者に、さばきを行われることを。」 (詩篇 140:12) ダビデの賛歌で、敵の攻撃の中にあったときの祈りです。「彼らは心の中で悪をたくらみ、日ごとに戦いを仕掛けています。蛇のように、その舌を鋭くし、そのくちびるの下にはまむしの毒があります。」と歌われていますから、軍隊による正面からの攻撃というよりも、ひそかに陰謀をたくらみ、罠を仕掛け、毒をはらんだ悪口を投げかけ、陰で悪いうわさを流すというような攻撃だったのでしょう。ダビデだけでなく、高い地位にある人や、集団を率いる指導者たちがよく経験し、今も見られる攻撃です。こういう敵の攻撃に対して、詩人は、弁明したり言い返したりするのでなく、主に祈りました。正直にありのままの状況を主に伝え、「あなたは私の神。主よ。私の願いを聞いてください。私の主、神、わが救いの力よ。」と主に祈り、「あなたは私が武器を取る日に、私の頭をおおわれました。」と救いの経験を思い出し、主にあって、武器により頼むよりも御霊によって信仰の戦いに臨もうと決意し、すでに主がお答えくださったと信じている、と告白しました。そのとき、主が働いて、敵が自滅することを信じて安らぐことができました。「私を取り囲んでいる者の頭。これを彼らのくちびるの害毒がおおいますように。燃えている炭火が彼らの上に降りかかりますように。」と祈り、「私は知っています。主は悩む者の訴えを支持し、貧しい者に、さばきを行われることを。」と信仰を告白しました。隠れたサタンの攻撃にたいして、私も、この祈りをささげます。 唄野隆 |