聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 134篇 「さあ、主をほめたたえよ。主のすべてのしもべたち、夜ごとに主の宮で仕える者たちよ。」 (詩篇 134:1) 都上りの歌の最後の詩篇です。巡礼者たちが、家を出て都に上り、礼拝を終えて、主の宮を去るとき、宮の奉仕者たちに向かって賛美を呼びかけた詩篇だ、と思われます。「夜ごとに主の宮で仕える者たち」というのは、夜に主の宮に上る礼拝者たちとも取れますが、夜も主の宮を守っていたレビ人だと考えるほうが良いでしょう(1歴代誌9:33)。巡礼者たちは、主の宮を去るとき、夜も宮で主に仕え、巡礼者たちの礼拝を助けてくれた奉仕者たちに感謝し、賛美を呼びかけたのでしょう。このとき、彼らの礼拝を助けてくれたことに感謝する以上に、彼らの奉仕が実を結び、自分たちの礼拝がとどこおりなくすんだことを伝え、共に主を賛美するように呼びかけることを大事にしたのです。彼らの関心は自分たちにではなく、主に向かっていたのです。私も、年老いて介護の世話を受けていた人が、介護してくれる人に向かって、「介護してくれるあなたも、介護される私も、ともに主を仰いで賛美できることがうれしい。」と言って、ともに主を賛美するのを聞いたことがあります。人間レベルの親切と感謝の交歓も好ましいことですが、ともに主を賛美する交わりはもっと素晴らしいと思います。この巡礼者の賛美への呼びかけにたいして、奉仕者は「天地を造られた主がシオンからあなたを祝福されるように。」と応えました。今の時代の、礼拝を終えて帰る人々へ牧師が与える祝祷のような祝福の賛美です。私もこのような交わりの中で生きたいと思います。 唄野隆 |