聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       詩篇 130篇

「私は主を待ち望みます。私のたましいは、待ち望みます。私は主のみことばを待ちます。私のたましいは、夜回りが夜明けを待つのにまさり、まことに、夜回りが夜明けを待つのにまさって、主を待ちます。」
            (詩篇 130:6)

「主よ。深い淵から、私はあなたを呼び求めます。」と詩人はうたいました。罪からの救いを願う切実な求めです。「主よ。あなたがもし、不義に目を留められるなら、主よ。だれが御前に立ちえましょう。」という告白は、彼が自分は主に対して罪を犯したとという自覚を示しています。しかし、彼は、罪を犯したからもうだめだと落ち込んだり、やけになったりしませんでした。「しかし、あなたが赦してくださるからこそあなたは人に恐れられます。」という告白は、自分の罪の自覚の深さと、それが赦されたことを知る喜びの大きさを示しています。聖書が示す救いは、罪を大目に見る許しではなく、その罪を厳しく罰しながら、その罪のさばきを主ご自身が負って贖ってくださる救いです。その赦しを経験した者は、ふわふわした薄っぺらな喜びでなく、恐れを伴った聖なる喜びをもちます。その喜びは、主ご自身との深い交わりの求めに導きます。主ご自身との交わりは主とのさらに深い全人格的な交わりを求める切なる求めを生み出し育てます。その喜びを経験した者は、もっと深く主を知りたいと切に主を求めます。主を待ち望みます。「私は主を待ち望みます。私のたましいは、待ち望みます。私は主のみことばを待ちます。私のたましいは、夜回りが夜明けを待つのにまさり、まことに、夜回りが夜明けを待つのにまさって、主を待ちます。」という詩人の祈りに、私もアーメンと唱和します。

                           唄野隆



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