聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       詩篇 126篇

「主がシオンの捕らわれ人を帰されたとき、私たちは夢を見ている者のようだった。」
           (詩篇 126:1)

この詩篇は、「主がシオンの捕らわれ人を帰されたとき、私たちは夢を見ている者のようだった。」という賛美で始まります。バビロン捕囚から解放されてエルサレムに帰った人たちは、夢見る人のようにぼーっとして、笑ったり叫んだり歌ったりしていたようです。それを見た周りの人たちは、「主は彼らのために大いなることをされた。」と言いました。彼らの様子を見ると、彼らが綿密に帰還計画を立て努力してそれを実現させた立派な人々だとは考えられませんでした。実際そうでした。しかしそれが主の民の姿なのです。ただ主を信じて歩み、主が救いを実現してくださることを喜び、周りの人々が主の民の知恵や力ではなく、「主は彼らのために大いなることをされた。」と主を賛美するようにさせていただくのです。このときのイスラエルの現実は、飢饉や周りの人々の圧迫に苦しみ悩まされている状況でした。しかし、エレミヤによって予言されていたバビロン捕囚からの解放の実現とそのときの喜びを思い出し、救いの完成を待ち望み、まだ帰ってきていない人々のことを思って、「主よ。ネゲブのながれのように、私たちの捕らわれ人を帰らせてください。」と祈り、「涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう。」と歌ったのです。私たちも、イエスさまを信じたとき、罪の赦しの宣言を聴き救いの喜びを経験したのですが、なお罪の残りかすとの戦いに苦しんでいます。ですから、救いの喜びを思い返し、主の救いの完成を祈り求めるのです。

                           唄野隆



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