今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       詩篇 123篇

「あなたに向かって、私は目を上げます。天の御座に着いておられる方よ。」
                      (詩篇 123:1)

詩人は、このとき、多くの人々からさげすまれ、あざけりのことばを浴びていました。その中で、彼は主に目を向けました。「あなたに向かって、私は目を上げます。天の御座に着いておられる方よ。ご覧ください。奴隷の目が主人の手に向けられ、女奴隷の目が女主人の手に向けられているように、私たちの目は私たちの神、主に向けられています。主が私たちをあわれまれるまで。」と祈り歌いました。そこには、主にたいして奴隷のように聞き従う謙虚さと、かならず主は彼の訴えを聞いて応え助けてくださるという深い信頼が見て取れます。この信頼の中で、彼はおちつき、主の救いを確信して、自分に注がれているさげすみの目や嘲りのことばのつらさを訴え、救いを求めました。この詩篇は、詩人の信仰の姿勢を見せてくれると同時に、私たちにたいしても、苦難にあったとき、“お前はどんな姿勢で、どこに目を向け、どう祈るか”、と問いかけてきます。イエスさまの弟子たちが湖を船で渡ろうとして向かい風に悩まされたとき、イエスさまが波の上を歩いて彼らに近づかれるのを見て、ペテロは水の上を歩いてイエスさまのところに行きたいと願いました。彼がイエスさまを見ていたときは水の上も歩けたのに、イエスさまから目をそらし風を見たときは沈みそうになりました(マタイ14:24−33)。信仰生活ではへりくだって主に目を注ぐことが何よりも大切です。「いつもイエスさまに目を向けます。御霊さま。助けてください。」と祈りました。

                 唄野隆



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