聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

             詩篇 119篇(9)129−144

「みことばの戸が開くと、光が差し込み、わきまえのない者に悟りを与えます。」
                    (詩篇 119:130)

詩人は、「あなたのさとしは奇しく、それゆえ、私のたましいはそれを守ります。」、「私は口を大きくあけて、あえぎました。あなたの仰せを愛したからです。」と賛美しました。彼は、主のみことばを愛し、全力を挙げてそれを守ろうとしているのです。しかし、それは、まず、主が彼を愛して、彼にみことばを賜ったからです。人は、“私が苦難の中で叫んだから主が助けてくださった、私が主のみことばを守ったから救われた”と言いたいのですが、そうではありません。救いの主導権は主にあるのです。ですから、詩人は、「みことばの戸が開くと、光が差し込み、わきまえのない者に悟りを与えます。」、「御名を愛する者たちのためにあなたが決めておられるように、私に御顔を向け、私をあわれんでください。」と主が主導権を取って救いの道を開き、その完成に向けて歩ませてくださることを歌い、またそうしてくださるように願うのです。“おまえはどう理解しているか”と問われます。しかし、その道を歩みだすとき、私たちは、主への愛で満たされます。そして、主の愛を理解せず、神を無視して歩み、さらには主の恵みを軽んじて退ける者たちを見ると、深い悲しみと激しい怒りとに身も焦がれるような激しい感情の動きに捕らえられます。彼は、「私の熱心は私を滅ぼし尽くしてしまいました。」と歌いました。この主への愛はイエスさまの愛でした(ヨハネ2:17)。“この激しい愛はおまえのものとなっているか”と問われる思いがしました。

                            唄野隆



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