聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                  詩篇 119:1−16

「幸いなことよ。全き道を行く人々、主のみおしえによって歩む人々。」
                      (詩篇 119:1)

ヘブル語のアルファベット22文字による壮大なイロハ歌です。ひと区切りごとに最初の文字がヘブル語のアルファベット順の同じ文字で始まる歌が綴られています。あまりに長いので、2くぎりづつ聴いていくことにします。詩篇作者は、第一段落で、主のさとしを守ることの大切さを歌い、第二段落で、若い人は何によって自分の道をきよく保てるだろうかと問い、主のみことばに従ってそれを守ることだと答え、私は主のさとしの道を喜び楽しむ、と歌います。全き道、主の道、ということばが心に響いてきます。私たちは、主の教えを聞いてそれを理解し実行することが大事だと考えますが、詩人は私たちが主の道を歩むことが大切だと歌っています。聖書の教えを理解することやその戒めを実行するということだけでなく、それが身につき生活そのものとなること、深い聖書知識や個々の聖書の戒めを守ることよりも、どのように生きるかが問題だ、と言うのです。聖書の啓示は深く、完全に悟ることはできません。律法の要求はあまりにも高く、罪にまみれた人間には守ることができません。しかし、主を信じるとき、私たちが何かをするのではなく、主が、私たちを罪の縄目から解き放ち、主の真理を悟るように導き、身にまといついた汚れれを洗い流し、きよきに向かわせてくださいます。私たちが心がけるべきことは、自分の聖書の知的理解や律法の実践ではなく、主のみことばに耳を傾け、主に目を向け、みことばに従って主御自身を求めることです。「そうします。主のさとしを喜び楽しむ者としてください。」と祈りました。

                            唄野隆



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