聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       詩篇 117

「その恵みは、私たちに大きく、主のまことはとこしえに至る。」
                     (詩篇 117:2)

詩篇の中でもっとも短い詩ですが、その壮大さは詩編中最大といってもよいでしょう。「すべての国々よ。主をほめたたえよ。すべての民よ。主をほめ歌え。」と世界のすべての国々、またすべての民に、賛美を呼びかけ、「その恵みは、私たちに大きく、主のまことはとこしえに至る。」と主の恵みが千代万代に及ぶことを、感動をもって賛美しています。賛美に招く相手の広がり、賛美する主の恵みの永遠性。なんと壮大な賛美でしょうか。最後の「ハレルヤ。」の賛美には、私も思わず、「アーメン。」と唱和しました。その大きな広がりをもつ賛美の真ん中に、「その恵みは、私たちに大きく、主のまことはとこしえに至る。」と歌われていることが心に止まりました。」神の恵みが本当に実を結ぶには、それが信じる者の個人的体験として受け取られることが必要なのです。ジョン・ウエスレーは、モラビア派の人に、「あなたはイエス・キリストを知っていますか。」と問われたとき、「ハイ。彼は世界の救い主です。」と答えましたが、「あなたは、イエスさまがあなたの救い主だと知っていますか。」と問われたときには確信をもって答えられませんでした。その頃の彼の活動には力がありませんでした。しかし、れからしばらくして、アルダスゲートの集会で、ルターの『ローマ書序言』の朗読を聞いて“私の心がうちに怪しく燃えるのを覚えた”と告白したときから、彼は変えられ、大きな働きをするようになりました。全世界に及ぶ福音の恵みを知るだけでなく、自分の個人的体験として受け取ることの大切さを覚えます。

                           唄野隆



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