創世記１４章

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　詩篇　１１４

「神は、岩を水のある沢に変えられた。堅い石を水の出る泉に。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇　１１４：８）

今日の詩篇は、私たちに、主による大逆転の祝福を示しているように受け取れます。詩人は、｢海は見て逃げ去り、ヨルダン川はさかさに流れた。山々は雄羊のように、丘は子羊のように、跳ねた。｣と歌いました。これは、山々も踊っているかのように揺れる大地震があり、海の水は引き、その後、逆転して大津波が押し寄せ、川が逆流し、上流地域まで洪水に覆われる状況を示しているようです。これは大変な災害です。私はそんなことが起こらないように祈ります。しかし、主は、そのような災いを大きな祝福に変えることがおできになる御方です。主は、海の水を二つに分けてイスラエルに紅海を渡らせ、後を追ったエジプト軍は元に戻った海の水に溺れて海の藻屑となった、という事件を通して、それまでエジプトで奴隷であったイスラエルを主の民とされました。カナンの地に入ろうとしたイスラエルの進軍を妨げるヨルダン川の濁流を、逆流させるかのようにせき止め、イスラエルをカナンに導きいれられました。エリコでは、イスラエルの攻撃をはねつける堅固な城壁を大地震によって突き崩し、イスラエルに町を占領させられました。第三者の目からは、災いだとしか受けとめられない出来事が、それまでエジプトの奴隷だったイスラエルを主の民とするための道具とされたのです。主は、今も、私たちがもうそこからは抜け出せないと思っているこの世の束縛から、思いがけない大変動をもってでも解き放ち、新しい世界に導くことがおできになる御方です。岩地を沢に、巌を泉に変えることがおできになる力ある神なのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　唄野隆