聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       詩篇 112

「ハレルヤ。幸いなことよ。主を恐れ、その仰せを大いに喜ぶ人は。・・・主は直ぐな人たちのために、光をやみの中に輝かす。」
                    (詩篇 112:1、4)

主を恐れ、主の仰せを喜ぶ人の幸いを歌った賛美です。初めに、「ハレルヤ。幸いなことよ。主を恐れ、その仰せを大いに喜ぶ人は。」と歌い出し、そのわけを説明します。まず、「その人の子孫は地上で力ある者となり、・・・繁栄と富とはその家にあり、彼の義は永遠に堅く立つ。」とその家庭の祝福を告げ、つづいて、「(彼は)情け深く、人には貸し、自分のことを公正に執り行う。」と彼の社会生活を描き出し、最後に、“彼は、揺るぐことなく、とこしえに覚えられる、悪い知らせを恐れず、その心は堅固で、恐れることなく、敵をものともしない、彼の栄えを悪人どもは少しも傷つけることができない、彼が信頼して揺るがないからだ”と歌います。私たちは、この賛美を、情け深く歩めば、主に喜ばれ、幸いな家庭を与えられ、主を喜べるようになる、と読みがちです。しかし、本当はその逆で、主を恐れ、主の仰せを喜んで聴く人に、主は幸いな家庭を与え、彼が公正に歩み、人々に親切を尽くすことができるようにしてくださるのです。大事なのは、まず、主を恐れ、主のみことばを喜んで聴き、心に受けること、その姿勢を一貫して保つこと、です。そのとき、家庭が祝福され、その社会生活も正しく、恵みに溢れたものとされていくのです。そうしてくださるのは主の御霊の働きです。私たちの努力ではありません。「主を恐れ、主の救いを信じ、日々主のみことばを聴いて、主に従い、主への信頼と愛とを増し加えられる者としてください。」と祈りました。

                           唄野隆



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