聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       詩篇 111

「(主は、)異邦の民のゆずりの地を、ご自分の民に与え、彼らに、そのみわざの力を告げ知らせられた。」
                      (詩篇 111:6)

この詩篇は、「ハレルヤ。私は心を尽くして主に感謝しよう。」という賛美から始まり、「主のみわざは偉大で、そのみわざを喜ぶすべての人に尋ね求められる。」、「御手のわざは真実、公正、・・・まことと正しさをもって行われる。」と続きます。その流れの中で、詩人は、「(主は、)異邦の民のゆずりの地を、ご自分の民に与え、彼らに、そのみわざの力を告げ知らせられた。」と賛美します。異邦人の地を取り上げて、ご自分の民に与えるのが、なぜ公正であり、すべての人に喜ばれるのか、そんなおかしなことがあるものか、と思えます。しかし、そのような特別な愛をもって愛されたことを知る者にとっては、深い感謝をもって聞くことのできる主のメッセージです。幸せな夫婦が相手から「ほかの誰よりも、あなたを愛したからあなたと結婚した。」と聞くとき、深い喜びを感じるのと似ています。美人だからとか逞しいからというような理由で結婚したと言われると、他にもっと優れた人が現れたらどうしよう、と恐れ、不安を覚えるでしょうが、「私はただあなただけを愛する。」と聞くと、どんな説明をも超えた喜びを覚えます。人格的論理とでも言うべき論理です。私たちも“主はそのような愛をもって私を愛してくださったのだ”と知るとき、主を聖なる主、すなわち特別な御方として尊び、主を喜び、主のために生きようと思うようになります。そして、不思議なことに、他の人々が同じ愛をもって主に愛されることを喜べるようになるのです。

                           唄野隆



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