聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       詩篇 110

「主は、私の主におおせられる。『わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは、わたしの右の座に着いていよ。』」
                     (詩篇 110:1)

新改訳聖書では主なる神さまのことを太字で主と記しています。ここでも同じです。しかし、この箇所で普通の文字で書かれている主はダビデのことです。神さまが、王になったダビデに向かって、“わたしがあなたの敵を打ち倒してあなたの足の踏み台にするから、それまで、わたしの右に設けた王座で落ち着いていなさい”、と愛をもって親しく語りかけておられるお姿が目にうかびます。神さまは、ダビデに、“あなたは主の杖をもってシオンから支配権を振るう、あなたの王権は主によるものだから、敵がどんなに荒れ狂っても、その真ん中であなたの支配権は堅固だ、あなたの民は聖なる飾り物を着けて夜明けから喜んで仕える、あなたの若者は朝露のように輝く”と言われたのです。それだけでなく、「あなたは、メルキゼデクの例にならい、とこしえに祭司である。」と言われました。メルキゼデクとは、アブラハムを祝福し、アブラハムから十分の一を受け取った祭司、つまり、主をあらわしている祭司でした(創世記14:18―20、ヘブ6:29−7:3)。ダビデは王として民を治め、敵を打ち破りますが、それだけでなく、“民を主のみ許に導き、主の民とする祭司の役目も果たす”と言われたのです。この主のみことばは、一部はダビデにおいて成就しましたが、この神に立てられた王、神による大祭司の姿を完全に実現されたのはイエス・キリストでした。私たちは、このイエスさまの下で主の勝利を見、安らぎ、この主に喜んで仕えるのです。

                           唄野隆



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